あきねこの後悔日誌

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▼ SFサスペンス小説「ノーパワー」第一話

近未来。超能力の存在が世の中に知られるようになった世界。
警察では超能力を持たない捜査官が、
超能力を持つ捜査官の活躍によって
徐々にその立場を危うくされていた。

必死で立場を守ろうとする普通の捜査官たちは
超能力捜査官たちに極秘でとある事件を解決し
立場を手柄で取り戻そうとしていた。
その事件とは、「超能力者犯罪組織によるウイルステロ計画」だった――

このウィルステロ計画は、別の事件の捜査中に
たまたま普通の捜査官が情報をつかんだもので、
今回の計画に参加する10名の捜査官以外に
事件のことを知る者はだれ一人としていないはずだ。

真夜中、警視庁のとある一室では極秘捜査会議が行われていた。
捜査チームの存在自体が極秘であったため、こんな時間に行われていたのだ。
部屋もプロジェクター以外の明かりはなく、
もはやどちらがテロ組織なのかわからないような雰囲気を醸し出していた。

「今回のテロ計画の首謀者はこいつだ。」
秘密捜査官の若い男がプロジェクターで映された黒人の男を指す。
首謀者の年齢は20~30歳といったところだろうか。やたら筋肉質だ。
「本名は不明だが、仲間からはジョンと呼ばれているらしい。」

「最大の問題はコイツの持つ超能力だ。
 コイツは体のいたるところに『口』を作る能力を持っている。
 こいつは腹部に口を作り、その中にウイルスのアンプルを保管しているようだ。
 そしてその『口』の中の物体は、口を開くまで超能力でしか感知できない。」

「『口』は、奴自身が『口』を開こうと思った時か、よほど気の緩んだ時にしか開かない。」
「そこまでわかっているのか」
「ああ、そうだ。だが物的な証拠がないと逮捕できない。
 ウィルスのアンプルさえ奪ってしまえば一発なんだろうが……」

「そんな事件、私たちに解決できるのでしょうか?」
弱気な新入り捜査官が口を挟んだ。
「やはりこの事件はこんなことに使っていいものではありません。
 超能力捜査官の力を借りてでも早急に解決すべきですよ」

そう感じていたのは、彼だけではなかったようだ。
「そうですよ、非超能力者の我々に解決するのは困難です。
 それに、計画の阻止に失敗したら多くの市民が犠牲になります。
 もしそうなったら、クビでは済まされませんよ!」

「だからこそ、この事件を我々だけで解決すれば
 我々の評価も見直されるに違いないだろう?
 超能力でしか解決できないと思われていた事件を、
 非超能力者である我々で解決してみせるのだから」

多くの捜査官は彼らに聞く耳を持っていなかった。
実際、解決できないことへの不安もあっただろう。
しかし、このままでは彼らの職がなくなってしまうのも事実だった。
彼らにもやはり、彼らなりの生活があったのだから。

結局、この事件の解決を超能力捜査官にも協力してもらうという提案は
取り下げられることになってしまった。
もともと、そんな提案をした彼らもこのままでは職を失ってしまうのだ。
あまり強気に提案できそうもなかった。

「連中のアジトはすでにつかめている。
 あとは証拠をどうやってつかむか、なのだが……」
「この人数で、アジトに押し入って証拠を奪うのは
 まず無理でしょうね……」

「すると、やはり奴が油断したところを狙うしかないだろうな。
 まさか大勢で潜入捜査をやるわけにもいくまい。
 誰かいい案はないか?」
紅一点の村木と、強気そうな新入り捜査官山本が手を挙げた。

村木の提案はこうだった。
「私が奴らの組織に潜入して、油断するタイミングをひたすら待ちます。」
対する山本の提案はこうだ。
「それでも、どうにか押し入って、アンプルを奪い取る計画を立ててきます!」

二人の提案を聞いた、チームのリーダーである課長が立ち上がった。
「そうか。だが現時点でどちらの案がいいか決めるには早いだろう。
 夜も遅くなった。本来の捜査に支障が出てばれるようではいけないからな。
 では次回までに詳細な計画を立ててくるように。解散!」

山本は、会議の後自宅でシャワーを浴びていた。
シャワーを止めて体を拭いていると、へそに泡がついていることに気が付いた。
これくらいなら、と気にせず泡ごと体を拭くが、泡は一向になくならない。
タオルだけがただ濡れていくばかりだった。

そして山本は気づいてしまったのだ。自分もまた、超能力に目覚めつつあることに。
現時点で使える能力は、せいぜいが腹部から泡を出す程度の能力であったものの、
訓練次第で捜査に有利な能力が使えるようになることは間違いない。
超能力とはそういうものだと、超能力にあこがれを持っていた彼は知っていた。

当然、超能力捜査官になれば相応の成果を上げることができ、地位も保障されるだろう。
でも普通の捜査官として、超能力捜査官に負けまいと努力してきた自分。
簡単には超能力者になりつつある自分を認められなかった。
山本は一人、こぼれていく泡を見つめながら悩み続けるのだった。

翌日。村木は表向きの担当事件である公園の通り魔事件の捜査に出ていた。
黒いサングラスに、金色に髪を染めた超能力捜査官が、次々に証拠品を見つけていく。
超能力捜査官は優遇されているので、多少派手な格好をしても黙認されていた。
そんな様子を見ながら、村木は公園のブランコに腰かけていた。

同じく極秘捜査チームのメンバーである課長が、村木に近付いてきた。
「ウィルステロ計画のことで悩んでいるのか?」
「いえ、ただ、超能力捜査官に比べた自分の無力さが悔しくなってしまって。
 自分なんて捜査に加わらなくても一緒なんじゃないかって気がしてきて。」

村木は悩んでいた。
自分たちで事件を本当に解決できるのかという不安と、
このままでは超能力捜査官に立場を追いやられるであろう焦りの間で
どうすればいいのかと板挟みになっていたのだ。

===

――という夢を見たのでしたとさ。
なんだこれ。こんなSFサスペンス映画どっかにありそう。
もっとも、続きを希望されてもこれ自体夢の中の話なので
続編を書ける可能性は夢の続きを見られる可能性と同じになってしまいます。絶望的ですね。

夢日記自体もともと、何かのゲームのネタになればいいなと思って始めたものなので
いっそ、これをベースに一本話を作ってしまうのもいいかと思いましたが
SFとかサスペンスとかそっち方面の知識と技能は非常に足りてないので無理です。
もうだれか勝手に作っちゃっていいです。むしろお願いします。

というか、黒人の腹に口ってまんまコレ(Old SpiceのCM)ですよね。
夢というのは現実の記憶の整理作業の副産物ともいいますし
最近見たものの中で印象に残ったものが現れても不思議ではないでしょう。
というか、こんな映画実在するかも。あったら教えて下さい。お願いします。
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