あきねこの後悔日誌

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▼ 水生人間は水生ヒツジの夢を見るか?

本日の日記は夢日記となります。
私の夢日記はもともと自作ゲームのネタ帳として始めたものだったのですが
今回はどっちかというと……。
そんなことはさておき、以下本編です。

===

たぶん、かなり未来の世界のお話。
西暦3000年だか6000年だか10000年だか、その辺のお話でしょうか。
現実世界でそのころに人類が存続しているかどうかは知りませんが
とりあえず夢の中ではこれといった危機もなく存続しているようです。

ともあれその頃、(夢の中の)未来の人類は寿命を克服する技術を獲得した模様。
なんでも、肉体を水生人間(だっけ?)なるものに作り替えることによって
寿命の概念をなくすことができる、というものらしい。
機械化みたいなものでしょうか。

水生人間にされた人間は名の通り、直径3メートルほどのタル形の透明タンクに入っており
中で、若干手足を広げたどこか間抜けな姿勢で突っ立っている。
タンク上部には4本のパイプがつながっていて、
おそらくそこから液体の調整やら電気信号をアレコレやらしていると思われる。

タンクの置かれた部屋は、未来SF系映画にありがちなサイバーな内装。
なのに周囲の人々は現代と中世をミックスしたみたいな服装で若干ギャップを感じる。
そのころはそんなものが流行っているのか。
そういえばタンクそういえば中の人も似たような服を着ている。

タンクの中の人がしゃべる。液体中なのに声は普通に出ている……
というよりは、中の人の動きを読み取って機械制御で声を再現している様子。
中の人は、この技術によって人類文明の永続は約束されたとか
なんだか演説じみたことを語っている。

周囲の人々は演説を聞きに来た連中らしい。
自分もその中に混じっていて、タンクの中の人を見ながら
「移動機能も通信機能もないタンクの中で永遠にって、ヒマにならないのか」
みたいなことを考えていた。そういうのは後々つければいい気もするが。

それからしばらくして。人類は半数、水生人間になることを選び、
もう半分は陸生人間(普通の人類の便宜上の名前)のままでいることを選んだ。
個々の生命についての考え方の違いによって答えが分かれたといったところ。
自身はあれこれ悩んだ末、結局そのままでいることにした。

……そこからなんやかんやあったような気もするのですが
よく覚えていないので途中のシーンはカット。
あれこれの末にかなりの時間が経過し、
そのうちに何かの事情で最初の水生人間のタンクのありかは忘れ去られていました。

10年だか100年だか、あるいは1000年経過したのかもよくわかりませんが
とにかく長い時間が経ちました。
最初の水生人間は、他に誰もいない蛍光灯に照らされた
サイバーな広い部屋の真ん中で静かに揺れていました。

その部屋に、青緑蛍光色のウエットスーツみたいな服を着た
細身短髪四角メガネの若い男が入ってきました。(水生人間ではない普通の人間です)
今度の服はどうも未来的(←偏見)で、
なんとなくかなりの時間が経っていることを感じさせます。

彼はどうやら、長い事使われていない建物の内部を調査する仕事をしているようです。
それも歴史とか考古学とかロストテクノロジーとか、
そういう研究のための様子。彼を以下では学者と呼ぶことにします。
水生人間の技術はすでに普通の人間の間では一度、忘れられたものとなっていたようです。

学者は水生人間に近付き、しげしげと下からタンクを覗き込みますが、
タンクの中の最初の水生人間は水の流れで揺れているだけで、何も語りません。
しかし水生人間の維持装置はまだしっかり動作していて
水生人間はまだ生きているらしい。

―水生人間は―  2度と外界へは戻れなかった・・・。
機械と生物の中間の生命体となり、永遠にタンクの中でただようのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
―そのうち水生人間は考えるのをやめた。

……みたいなわけなのかなあ、なんて学者がおちゃめな考察をしている。
水生人間の思考が人間のものと同じであれば
そりゃあ正気を保っていられるとも到底思えないでしょう。
学者が水生人間を、どこか憐れんだような目で見つめるのでした。

そもそも、水生人間に体を作り替えられた人間は果たして
本当に人間と呼んでもよいものなのだろうか?
水生人間としてただ漂って、生命を維持しているとしても
それは人間として生きていると呼んでよいものだろうか? なんてことまで学者は考える。

その時、水生人間の体が突如、某星のナントカの青アヒル大王の体みたいな形に膨れ上がる。
学者、驚いてしりもちをつき、記録用端末を落す。
さらに驚くことに、水生人間の体に受精卵の卵割みたいなくびれが入っていき、
そのまま30センチ大の玉の集合体になりました。

水生人間だった玉は、クラゲの触手のようなものでつながりあって揺れている。
まさに比喩ではなく、人の体を突き破って大量の肌色クラゲが出てきたのです。
あとには群青色の液体の底に服が沈んだタンクと、
それを腰を抜かしたまま呆然と見つめる学者だけが残りました。

すると隣の部屋から、多くの女性の悲鳴が聞こえてきます。
隣の部屋には多くの水生人間のタンクが置かれているようでした。
学者があわてて駆け付けると、そこでは女性の水生人間が今まさに同様に、
肌色クラゲへと姿を変えようとしていました。

彼女はおそらく、自らがいつか肌色クラゲになるという事など
知らされていなかったのでしょう、自分の身に起こる変化にパニックを起こしていました。
パニックはそこらじゅうで起こり、やみそうもありません。
そこに最初の水生人間の声で、放送が流れます。

最初の水生人間曰く、本来水生人間とはこのクラゲ様の生き物であって
人型の「水生人間」とは、実はクラゲ型に変化するためのサナギに過ぎなかったのだ、と。
クラゲ型になる事を公表しては志願者が減るので黙っていたが、
クラゲになっても感覚記憶思考ともに残るので心配は不要である、と。

そう。水生人間とは実は、肌色クラゲの一形態に過ぎなかったのでした。
その内容は耳を覆いたくなるようなものでしたが、
しかし変化を始めた彼女たちには、もはや耳を塞ぐことも叶いません。
数十匹の肌色クラゲはそのままバラバラになって、パイプの中へ泳いで行きました。

そして女性たちだったクラゲはパイプの中へと吸い込まれていったのです。
水生人間たちは果たしてどこへ行き、どうなったのか。
そうなることは果たして幸せなことだったのか。
それはもはや、学者にはわからないのでした。……おしまい。

===

なんだこれ。SFショートショートか。
いやむしろ最初から夢の内容としてではなくSFショートショートとして発表したほうが
「そんな夢見るなんて頭おかしいんじゃないの」とか言われる恐れがなくて済んだのではないか。
でもこんな話、探せばどっかにありそうだよなー……

実はその後、それとは別にゼ○ダっぽい夢を見て
「そりゃねえだろ」って思いを何度かしたのですが
そっちの方はもうそれだけしか思い出せないので
省略とさせていただきます。
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